方言
あいべ
方言の地域
山形弁
方言の意味
「あいべ」は山形弁で「行こう・行くぞ」といった意味を持つ言葉です。
「あべ」と言う地域もあります。中でも目上の人が部下に何処かに一緒に行くときに使うことが多いとされています。
「一緒に飲みにあいべ」だと「一緒に飲みに行こう」と言われていることとなります。
しかしこの「あいべ」は近年では若い人はあまり使わず、主に年配の人が使う方言となっています。
加えて比較的強い口調でいうことが多いので、日常的や頻繁に使うことが少ない方言の1つです。
方言の丁寧語版がある?
「あいべ」だけではなく、「あいばせ」「あいばんしょ」という山形弁もあります。
これらは「あいべ」の「行こう」よりも柔らかい言葉で、「行きましょう」という丁寧語の表現になります。
柔らかい口調になるので、こちらの方が人には使いやすいかもしれませんね。
山形弁について
山形弁は語尾が最大の特徴!?
山形弁として有名なのは、その独特な語尾だといえます。
県内の新庄市付近で主に使われている新庄弁は、相手に同意を求める時に「にゃー」という語尾を付けます。
この「にゃー」、県内全域で使われている訳ではないのですが、可愛い語尾として他県でも知られています。
山形県だけではなく東北地方独自の語尾として「んだ」があります。
同調したり相槌を打つ際に使われます。しかしこれも山形弁独特の使い回しをします。
例えると新庄市の新庄弁なら「んだにゃー」、村山市の村山弁では「んだず」「んだべした」で庄内弁だと「んだのー」といった感じです。地域によりこれだけ言い回しが異なるのも山形弁ならではかもしれないですね。
「あいべ」を使用した例文
(今日は部のみんなで飲みに行こう!俺の部長である俺の奢りだからお金の心配はするなよ!)
(あー…、すいません部長。気持ちはありがたいんですけど私たち3人共ちょっとこの後先約があるので行けないです。すいません!
(成程、そっちの3人は不参加だな。先約があるなら仕方ないな。勿論、アルコールが飲めなくても参加は自由だぞ!用事があるなら不参加でもいい、強制じゃないからな。)
まとめ
「あいべ」という山形弁とその特徴について語ってきました。
上司から部下への限定的な方言とかあるんですね、私は初めて知りました。
ちょっと強いということですが上司だからといって強制は駄目よね、ということで度量が広い部長の例文を書いてみました。
あまりに強制だとパワハラになりかねませんもんね。
山形弁の特徴ですが、語尾の使いまわしが地域により変わるのは面白いですね。
山形弁限定の語尾の言い回し辞典とかあると凄く面白そう。
出来たら比較とかして地味に楽しみたい所存です。