【方言】「だんね」の意味と例文

方言

だんね

方言の地域

福井県

方言の意味

構わない、気にしなくていい

「だんね」について

福井県の方言「だんね」は、「構わない」「気にしなくていい」という意味を持ちます。
この表現は、福井県内で広く使われており、特に殿下地区では「だんのね」とも言われています。

「だんね」の語源は、京都弁の「だんない」から来ていると言われています。
「だんない」は「大丈夫」「大事ない」などの意味で使われる上方語で、差支えないという意味合いを持っています。
京都府だけでなく、富山県、大阪府、三重県などでも「だんない」が同様の意味で使われています。
また、三重県の伊勢・志摩地域では「だんね」という形で使われているとされます。

「だんね」は、江戸時代から京都や丹波、難波などで使われていた言葉で、時間が経過すると共に様々な地域に広がり、北陸地方の福井県や石川県、富山県などへ伝わりました。
また、岡山県、鳥取県、四国の香川県や徳島県にも広まったとされています。

「だんね」の使い方

たく
たく

これ、返すの遅れちゃってごめん…

だんね、気にせんでいいよ
(構わない、気にしなくていいよ)

ひろし
ひろし

「だんね」の例文

  1. 少し遅れちゃったけど、だんね
     (少し遅れてしまったけど、構わない?)
  2. その仕事、私がやるから、だんね
     (その仕事、私がやるから、気にしなくていいよ)
  3. あの話、もうだんね。忘れてしまおう
     (あの話、もう構わない。忘れてしまおう)