【方言】関東と関西で名前が同じ食べ物でも違うもの30選(五十音順)

関東と関西の食文化には、地域ごとの風土や歴史が織りなす独自の豊かさがあり、それぞれが大切にしてきた伝統が息づいています。
旅に出ると、同じ名前の食べ物でも実は全く違うものが出てくるという驚きに出会ったことがある方も少なくないでしょう。

例えば、関東で「お好み焼き」といえば、ふんわりした生地に具材を混ぜて焼くスタイルが一般的ですが、関西では生地と具材を交互に重ねて焼く、いわゆる「広島風お好み焼き」も馴染み深い存在です。また、関東の「たこ焼き」は、外はカリッと、中はトロトロの食感を楽しむのが主流ですが、関西ではソースやマヨネーズをたっぷりかけた濃厚な味わいが特徴です。

このように、関東と関西では同じ名前でも異なるスタイルの料理が存在し、それぞれの地域の食文化が反映されています。ここでは、そんな「名前は同じでも、違う食べ物」をピックアップして、関東と関西の食文化の違いを見ていきましょう。

食べ物 関東 関西
あんまん こしあん つぶあん
イカ焼き イカの姿焼き イカの切り身が入った小麦粉の生地を焼いたお好み焼きのようなもの
いなり寿司 甘辛く濃いめに味付けした油揚げに酢飯を詰めた俵型のもの 甘辛く薄めに味付けした油揚げに具が入った酢飯を詰めた三角形のもの
うどん かつおだしで濃口醤油のつゆ 昆布だしで薄口醬油のつゆ
ウナギのかば焼き 背開きで蒸し焼きにしたもの 腹開きで蒸らさず焼いたもの
おでん 濃口醬油を使い、具にはんぺん、ちくわぶ、つみれなどが入る 薄口醤油を使い、具に牛すじ、タコ、厚揚げ、鯨、がんもどきなどが入る
おにぎり 三角形 俵型
おはぎ あんこ、きなこ、ごまが一般的 あんこ、きなこ、青のりが一般的
カレー 肉が豚肉 肉が牛肉
くず餅 小麦粉を乳酸菌で発酵させて蒸した和菓子(久寿餅) 葛粉と砂糖で作った餅状の和菓子(葛餅)
桜餅 小麦粉の生地を焼いたクレープ状のものであんこを包んだもの 道明寺粉であんこを包んだもの
食パン 6枚切りが一般的 5枚切りが一般的
すき焼き 具材を割り下で煮たもの 肉を焼いてから砂糖と醤油で味付けたもの
寿司 握りずしが一般的 箱寿司(押し寿司)が一般的
ぜんざい お餅の上にあんこをかけたもの 粒あんの汁の中にお餅が入ったもの
雑煮 四角い切り餅を入れた醤油仕立てものが多い 丸餅を入れた味噌(白みそ)仕立てのものが多い
たぬきそば 具が天かすのそば 具が油揚げのそば
卵サンド 具がゆで卵を細かくしてマヨネーズや塩などで味付けしたペースト 具が厚焼き玉子
卵焼き 甘い味付け だしや塩のしょっぱい味付け
天津飯 甘酢あん 醬油あんや塩あん
月見団子 満月に見立てた白くて丸い団子 里芋に見立てた少し細長く丸めた団子をこし餡で包んだもの
ところてん 酢醬油をかける 黒蜜をかける
肉じゃが 肉が豚肉 肉が牛肉
肉まん なにも付けずに食べる からしを付けて食べる
ねぎ 白ネギをよく使う 青ネギをよく使う
ねこまんま 鰹節ご飯 みそ汁かけご飯
練りきり(和菓子) 白あんに求肥を入れて練り上げたものを使う 白あんに蒸して裏ごしした山芋やつくね芋を合わせて練り上げたものを使う
のり 焼きのり 砂糖や醤油などで味付けられた味のり
ひなあられ 甘く味付けたポン菓子 しょうゆや塩で味付けた焼き餅菓子
焼きそば 細麺にウスターソースで具は少なめ 太めの麺に甘めのソースで具が大きめ