【方言】「くすがる」の意味と例文

方言

くすぐがる

方言の地域

富山県、静岡県

方言の意味

刺さる

「くすがる」について

「くすがる」という方言は富山県や静岡県で使用され、何かが皮膚や体に「刺さる」という意味で用いられます。
この言葉は、「くすぐる」という言葉とは全く異なる意味を持っており、誤解を避けるために注意が必要です。

「くすがる」ですが、実は用途が広くなく故に使い方が少し難しい方言でもあります。
それというのも「くすがる」や「くすがった(刺さった)」という使い方はありますが、「くすぐられる(刺される)」や「くすがす(刺す)」という使い方、用途はありません。

また刺されたものにより使い方がないものもあり、一般的に使われる「蚊に刺された(くすがれた)」という表現はありません。
更には刺された、という意味で使われている筈なのに何かにぶつかって物が変形した様子を表わす時にも使ったりします。

例えば自転車が何かの拍子に金網にぶつかって変形した時に「自転車が金網にくすがった(衝突してた)」と使います。
この場合、「くすがる」で「刺される」ではなく「めりこむ」という意味での解釈も成り立ちます。
「刺された」という意味だけではない塚方をするとは、実に不思議な方言といえますね。

「くすがる」の使い方

みな
みな

その手どうしたの?

針が手にくすがって血が出てしまったの
(針が手に刺さって血が出てしまったの)

さつき
さつき

「くすがる」の例文

  1. 床に落ちてた針が足にくすがって痛かったよ
     (床に落ちていた針が足に刺さって痛かったよ)
  2. 焼き鳥は串にくすがったまま食べるのが一番だね
     (焼き鳥は串に刺さったまま食べるのが最高だね)
  3. 庭でバラの手入れをしていたら、指にとげがくすがってしまった
     (庭でバラの手入れをしていたら、指にとげが刺さってしまった)