方言
ごきんとはんに
方言の地域
京都府
方言の意味
義理堅い、礼儀正しい、丁寧
「ごきんとはんに」について
「ごきんとはんに」とは京都の方言で、「義理堅い」「礼儀正しい」「丁寧」という意味を持つ表現です。
この言葉は、礼儀や義理に厳しい態度や行動を指す際に使用されます。
元々は「ごきんとう」という言葉から派生しており、「御金当」と書きます。
これは「当金(とうきん)」、つまり「その場で受け渡しをする金」を意味する言葉の倒語です。
特に西陣地区の言葉で「ごきんとうはん」は「再々来る人」を意味しますが、この言葉が転じて「ごきんとはんに」となり、「律儀に」「丁寧に」といった意味合いに変化しました。
例えば、進物のお返しを受け取った際に「お返しくれはって、ごきんとはんに、ほんまおーきに」というように礼儀正しさを示す表現として用いられます。
「ごきんとはんに」の使い方
みな
昨日、山田さんがお礼を持って来てくれたで
(昨日、山田さんがお礼を持って来てくれたよ)
山田さん、いつもごきんとはんにやな
(山田さん、いつも礼儀正しいな)
たく
「ごきんとはんに」の例文
- あの方、いつもごきんとはんに振る舞ってくれはる
(あの方、いつも礼儀正しく振る舞ってくれる) - ごきんとはんにお礼を言われて、ほんまにありがたい
(丁寧にお礼を言われて、本当にありがたい) - 彼は、ごきんとはんに対応するので信頼されてるんや
(彼は、義理堅く対応するので信頼されているんだ)