方言
あぱっぱー
方言の地域
愛知県
方言の意味
開けっ放し
「あっぱっぱー」について
「あっぱっぱー」とは愛知弁で「開けっ放し」、窓などが所謂開放的な状態という意味を持ちます。
「あっぱっぱー」ではなく「ぱーぱー」と言って使うこともあります。
「ぱーぱー」と「あっぱっぱー」の2つの方言は愛知県の他にも使われており、特に愛知県に隣接している静岡県や三重県などの東海地方で使われるのが確認されています。
「あっぱっぱー」の語源にですが、これは建築用語の1つに同じ言葉があり其処から生まれたとされています。建築用語の方の「あっぱっぱー」は、何もしないことや何もない状態のことを表わす言葉となっています。
この何もない状態とは空間内に視界を遮るものが無い広い空間や吹き抜けのことを指します。
このことを英語で「UPAPARTS」と言い、この言葉こそが名古屋弁の「あっぱっぱー」の語源だと言われています。
愛知弁になる「あっぱっぱー」ですが、実は大正時代の終わりごろから昭和初期にかけてこの方言と同じ名前のワンピースが流行した歴史があります。
ワンピースの特徴として記事が薄くゆったりとしていて、歩くと裾が広がるのが印象的で、まるでぱーぱーと広がっている、とも言われていました。
そこからあっぱっぱーという名前が付いたのかもしれませんね。
「あっぱっぱー」の使い方
母
あんた、デニムの前があっぱっぱーになっとるわ
(あんた、デニムの前が開けっ放しになってるわよ)
ほんとだ、ありがとう
たく
「あっぱっぱー」の使い方
- この部屋、あっぱっぱーにして空気を入れ替えた方がいいね
(この部屋、全開にして空気を入れ替えた方がいいね) - 新しい家はリビングがあっぱっぱーで、とても開放的だ
(新しい家はリビングが広々としていて、とても開放的だ) - 夏場は扉をあっぱっぱーにして、風通しを良くしています
(夏場は扉を開けっ放しにして、風通しを良くしています)