【方言】「こわい」の意味と例文

方言

こわい

方言の地域

北海道、東北地方、茨城県、栃木県

方言の意味

(体調的に)だるい、しんどい、疲れた

「こわい」について

「こわい」とは、恐怖を表す「怖い」や「恐い」とは異なり、体調が悪いことを表す言葉です。

この方言は、体がだるい、つらい、しんどいという状態を指し、特に緊急性や重症を伴わないが、体調がすぐれないさまを表現します。

「こわい」の由来となっているのは「こわし・こはし(強し)」という古語です。
強しは「しっかりしている」や「強い」、「険しい」などの意味を持っています。
また、現代の標準語で使われている「恐ろしい」という意味で使われ始めたのは室町時代後期とされています。

そしてその「恐ろしい」としての意味が生まれる前から古典で有名な『源氏物語』や『大鏡』、『枕草子』などの文中に宮城弁版の意味の方で「こはし」が使われているのが確認されています。

「こわい」の使い方

たく
たく

元気そうに見えるけど、どう?
(元気そうに見えるけど、どう?)

うーん、ちょっと体がこわいんだよね
(うーん、ちょっと体がだるいんだよね)

みさき
みさき

「こわい」の例文

  1. 最近、ちょっと体がこわくてね
     (最近、ちょっと体がだるくてね)
  2. 仕事が忙しくて、毎日こわい
     (仕事が忙しくて、毎日つらいわ)
  3. 風邪ひいたみたいで、こわいから早く寝るね
     (風邪ひいたみたいで、しんどいから早く寝るね)